今年もこの時期がやってきました。
自動車税の支払いです。
5月。桜が散って、ゴールデンウィークが過ぎ去り、夏が少しずつ歩み寄るのがこの時期。
まるで、季節の風物詩見たいな容姿でポストに入っているわけです。
自動車税納税通知書。
嬉しくはないです。
決して嬉しくはないのだけれど、しかし毎年来る。律儀にこちらの経済状況などお構いなしにやってきます。こういった部分は日本のお役所の厳格な管理の賜物かもしれません。
車を所有している以上、避けては通れない支払いの義務。
「持っているだけで発生するコスト」というのは中々に容赦がないなと思います。
乗っていようが乗っていまいが、そこに車が存在する限り課税されるわけです。
考えてみれば不思議な話です。
例えば冷蔵庫。
例えば電子レンジ。
例えばパソコン。
持っていても税金は取られません。少なくとも「冷蔵庫税」とか「ゲーミングPC維持税」みたいなものは、今のところ存在しない。して欲しくもない。
けれど車にはある。
まあ、道路を使うからとか、社会インフラとの兼ね合いとか、理屈はいくらでも説明できるのですが、それはそれとして「うわぁ……」という感情だけは毎年ちゃんと発生しますね。
通知書を開いた瞬間の、あの微妙な空気。
別に違反をしたわけじゃない。
怒られているわけでもない。
なのに、なぜか精神に小ダメージが入る。
ゲームで言うなら、毒沼です。
歩いているだけでHPが減るタイプの地形。
しかも自動車税は、排気量によって金額が変わります。
軽自動車なのか。
コンパクトカーなのか。
SUVなのか。
あるいは夢とロマンを詰め込んだ大排気量車なのか。
車好きであればあるほど、「欲しい車」と「税金が安い車」が一致しない問題に直面することになります。これは中々に悩ましい。
車を選ぶ時、人は燃費を見ます。維持費を見ます。駐車場代を見ます。
けれど実際に所有してみると、毎年この時期になって改めて思い出すわけです。
「ああ、自動車税ってあったな……」
忘れていたわけではない。
でも、普段は意識の外に追いやっている。
人間は都合の悪い現実を視界の端へ置く生き物ですから。
もちろん、車そのものは便利です。
好きな時間に移動できる。
荷物も積める。
雨の日でも快適。
遠出もできる。
自由を買っている、と言えば聞こえはいい。
ただ、その自由には維持費という名前のサブスクリプションが付属しているわけです。
しかも結構高い。
ガソリン代、車検代、タイヤ代、オイル交換に任意保険、駐車場代。
そして、5月の自動車税。
フルコンボです。
とはいえ、不思議なもので、支払ったあと数日すると人は慣れます。
「ああ、今年も払ったな」と。
諦めなのか、適応なのかは分かりません。もしかすると、日本人特有の“受け入れる力”なのかもしれません。
あるいは単純に、来年まで忘れているだけか。
(たぶん後者です。)
そんなわけで、今年も自動車税を支払いましたというお話でした。
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